人生自由型/Berlin Life

裸のつきあい

裸のつきあい。

と聞いて、日本人がイメージするのは、お風呂でしょうか。

ドイツには、FKK(Freikörperkultur)なる文化が存在します。

今日はドイツの裸のつきあい方をご紹介!

日本の裸のつきあい

その前に、日本について、ちょっと考えてみましょうか。

日本だと、男女別々ではあるものの、温泉へ行けば、みんな裸。
友達同士でも、意外に恥ずかしがることなく、一緒にお風呂に入れてしまう。

これ、私たち日本人にとっては当たり前ですよね。

ところが、去年、イタリア人であるパートナーを連れて、日本へ帰国した際、通常の公衆浴場に行くと、男女別々な為、彼は一人で入らなくてはならず、それなら私の家族と、と思ったら、

「お前のとーちゃんの裸なんて見たくねー!」

と言われ、楽しみにしていた地元の温泉(しかも日本三大薬湯)に行けませんでした。
これがドイツ人のパートナーだったら、なんの問題もなかったのに。。。

というわけで、本題です!

FKKとは

ベルリンには海がない代わりに湖がたくさん
夏はみんなこぞって湖にでかけます。
海岸のビーチのごとく、短い夏の日差しを湖の砂浜で楽しむベルリナーたち。

と、ここで、日本にはない貴重な光景が見れるんです。

そう!ネイキッドビーチ!

その名も"FKK(Frei Köper Kultur)"

英語にすると、" Free Body Culture".

体を自由に!
つまり、裸!

歴史的には18世紀から中央ヨーロッパで裸で川や湖で泳ぐことに始まっています。
戦後のドイツでは、特に旧東ドイツでポピュラーだった、この文化。

セクシュアリティとは直接関係なく、自然や裸であることそのものを体験する喜びを感じること。

ヌーディズムとか自然主義と、同一視されたりもします。

というわけで、ベルリンの美しい湖で、すべてから解放され、ゆったり湖水浴を楽しむ、老若男女の姿を見つけることができますよ。

英語しかありませんでしたが、興味ある方はこちらをどうぞ。

FKK

ちなみに、さすがに現地の写真を自分で撮りに行く勇気はありませんので、悪しからず(笑)

湖にあった、FKK案内板。

ベルリン、FKKイロイロ

お隣さんがカーテン開けっぱなしで、生着替えショーとか、日常茶飯事。

日本人の新妻が夫の家族と湖に行って、義父も義母も目の前でぺろーんと包み隠さず、着替えはじめて、びっくり!!なんてことがあったり。

ネイキッドビーチでなくても、ビキニの上だけしないで、肌をムラなくキレイに小麦色に焼いてる可愛いお姉さんもたくさん。
若いお兄さん、うっかり興奮しないように!

スパ施設では、お風呂やプールは水着なのに、サウナは裸というところがあったり、FKK専用のプールがあるところがあったり、楽しみ方は色々。

初めてベルリンに遊びにきたとき、スパ好きなハンガリー人の男友達と、ヒーリングプールがあるというスパに行ってみたときも、何も知らずに水着でサウナに入ってたら、来る人、来る人、真っ裸!
目のやり場に困ったのが懐かしいわ。

人間の体なんて、ちょっと肉付きがいいかどうかくらいで、確かにたいしてかわらないですもんね。

とはいえ、お堅いイメージのドイツ人が、自分の裸体を恥ずかしげもなく、さらすことが、最初は信じがたかったなー。

日本人の友人でも、「裸で泳ぐの気持ち良いよー!」という、FKKファンも実際にいます。

自分の美しさを隠すことを美とする、日本文化を紹介する身としては、現役引退して、おっぱいがびろーんと伸びて、全身しわしわになったくらいに、FKKにトライしてみようかなと思ってます。

というわけで、全身ありのままで自由を味わいたい!という方は、ぜひ来年の夏はベルリンへ!

 

@ Müggelsee in Berlin

  • この記事を書いた人

千穂子

ベルリンで日本舞踊家として活動する千穂子です。 日本文化の美しさ、日本人としての精神は、世界から絶賛される、本当に素晴らしいものだと、実感する毎日。この素晴らしさを日本人の人ともシェアしたい! また、ヨーロッパに残りたい!と言う心の叫びに従い、日本行きチケッを捨てて、ドイツに残って今にいたる。何にもないゼロからのスタートでも、自分に素直になると、不思議といろんなことがうまくいく。 そんな自分自身の体験から、人生みんなそれぞれ自由な型があるはずと、信じています!

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