日本と他国の違い/Cultural Gap

イタリア・基本単位は2人で1人

突然ですが、イタリア人のイメージってどんなですか?

陽気、恋愛好き、おおらか、気さく、軽い、ジョークばっかり言ってる、etc....
日本人が持つ典型的なイメージってこんな感じでしょうか?

今日はそんなイタリア人についてご紹介。

カフェには2人以上で行く

「1人でカフェに行くことある?」

って聞いたら、YesかNoの答えの代わりに、

質問の意味がわからない、って、顔されました。

何人かのイタリア人に同じ質問をしましたが、大抵同じ反応されます。

日本人で、1人で飲食店に行けるかという話になると、人によって、答えはそれぞれ。
1人で飲食店に行く勇気がなくて行かないとか、ファミレスは行けるけど、ラーメン屋は行けないとか、居酒屋でも1人で行くとか。

イタリア人にとっては、そもそも、カフェやレストランに1人で行くという概念自体がないんです。

「なんで一人で遊園地行かなきゃなんないの?」
っていうのと同じで、
「なんで、わざわざ1人でカフェに行かなきゃなんないの?」
って感じ。

1人でちょっとおしゃれなカフェで、ゆったり1人時間を満喫したい時あるじゃん。
なんていう発想は0。

イタリア人にとって、カフェにしろなんにしろ、誰かと何かを共有してこそ、喜びがあるんです


@ S. Hermann & F. Richter

パートナーとの時間は死守!

週末に仕事を入れようとして、(私の場合、パフォーマンスはOKですが。)
週末は家族が一緒に過ごすためにあるのに、仕事するとはどういうことだ!」
と、何度雷が落ちたことか。

これが友達と会う約束にしても然り。
友達に会ってはダメというわけではないですが、2人での予定がないか、確認してから、が基本。

ちなみに、夕飯後も、基本、仕事禁止が私たちのルール。
これも、私がちょっとでも仕事しようとするもんなら、ゴロゴロゴロ、ドッカーン!
です。

「1日に24時間しかなくて、その内8時間は仕事、8時間は睡眠、千穂子の仕事は夜まであるから、起きてる時間の内、二人でしっかり過ごせる時間は夜8時以降12時まで、4時間しかないんだぞ!」
この感覚、私には全くなかったです。

とはいえ、現代のイタリア人はもう少しゆるいようで、イタリア人カップルの友達に聞いてみると、
「もちろん、自分の時間も大事よ。週末だろうと、友達を優先したい時はするよ。」
という人もいます。

単純に、これは基本的な考え方がどうかという話ですね。
そして私のパートナーは、それに忠実という話(笑)


@ Werner Heiber

パートナーは自分の一部という感覚

とはいえ、そんなの自由じゃないから、やだ〜!
それって束縛じゃない!?
いちいち予定立てるのに、彼の都合聞くなんて面倒臭い!

と、自分は自分、彼は彼、という、それぞれを別個のものとして、考えていた私は葛藤しました(笑)

でも、気づきました。

結婚してないと、家族じゃない、という発想があって、それが間違ってるんだと。
相手を大切な存在だと考えるのに、形ってどうでもいいはずだ。

パートナーのいるイタリア人なら、だいたい、まとめて紹介されるし、会う約束したら、基本パートナーも同行してくると考えておいたほうがいい、と、今は理解するようになりました。

彼らにとって、パートナーは自分の一部なんですね。

子どもがいる家族の方なら、この感覚は普通かもしれませんが、まだ結婚してないカップルなら、もう少し個々を優先した考え方が、日本人には多いんじゃないかな、と思います。

でもイタリア人にとって、結婚してようがしてまいが、カップルとして成立した時点で(笑)二人で1人という考え方に自然となる、ということですね〜。

日本人が持つ、イタリア人は恋愛好きというイメージはここからきてるんだろうな〜。

というわけで、イタリア人のパートナーを持つことがある方、一心同体、という気持ちを常に持って、生涯ラブラブなパートナーシップを味わいましょう!

追記:ちなみに、ドイツ人は、一人カフェ、全然してます(笑)


@ Karen Warfel

  • この記事を書いた人

千穂子

ベルリンで日本舞踊家として活動する千穂子です。 日本文化の美しさ、日本人としての精神は、世界から絶賛される、本当に素晴らしいものだと、実感する毎日。この素晴らしさを日本人の人ともシェアしたい! また、ヨーロッパに残りたい!と言う心の叫びに従い、日本行きチケッを捨てて、ドイツに残って今にいたる。何にもないゼロからのスタートでも、自分に素直になると、不思議といろんなことがうまくいく。 そんな自分自身の体験から、人生みんなそれぞれ自由な型があるはずと、信じています!

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