日本と他国の違い/Cultural Gap

働き者の日本人2

働き者の日本人1の最後で、”もう(そんなに働かなくて)いいんじゃないかと思う”と書きました。
本当にそう思うんです。
というと、全く働かなくていい、という風に聞こえるかもですが、残念ながら、そうではないですよ(笑)
あくまで、ただがむしゃらに働くのをやめませんか、という提案です。

もう少し、詳しく掘り下げてお話ししますね。

働くことを最優先にしない

人生の優先順位を意識した時、働くことが最優先になっていないでしょうか。

ちなみに、この質問、ヨーロッパの人にしたら、
「は?何言ってんの、あんた。」
って顔されるのが、目に見えます。

ちなみに、私はなってました(笑)
今も気を抜くと、すぐそうなります(笑)

私は今現在フリーランスで、踊りの練習含めて、家で仕事する時間が長いので、それをパートナーに邪魔された時はかなりイラッとします(笑)

でも、それはつまり、彼より仕事が大事という意識があるからです。

仕事の方が大事だから、彼(家族)が邪魔になる。
うるさいな〜、仕事させてよ!!
と、なる。

でも優先順位が逆なら、仕事してようが、家族を大事にした行動になるはず。

といっても、それぞれの家族によって、一定のルールを話し合って決めることは大事だと思います。

© Daniel Park

自分に合った働き方を見つける

2つ目は自分に合った働き方をしているかが、とても大事だと思います。

アイルランドで私は夜勤でした。
もれなく速攻で体を壊しました。

反対に、上司のアイルランド人女性は、夜勤の方が合っていて、一旦昼シフトになったのに、わざわざ夜勤に戻ってきた強者。

つまり、人それぞれ合う働き方が違うという当たり前の話なんですが、とても大切なことだと思うんです。

ちなみに私はアーユルヴェーダ的に自分を車で例えると、街乗り用のスマートカータイプ。
つまり、車体は小さくて、軽い、燃料を入れるタンクも小さいので、フルスピートで走ったら、すぐガス欠。

もちろん肉体労働は合わないし、長時間勤務も、するとしても、ちょこちょこ休憩して、燃料補給をこまめにしないと、気づいたら、ガソリンないのに、必死でふかし続けて、オーバーヒートしてるのにも気づかない、ということが十分起こり得るんです。

ちなみにこの自分のタイプを知りたい方はヒーリングハウス ハイジのアーユルヴェーダセミナー、ぜひ受けてみてくださいね。

生活のいろんな場面、家族のことまで知ることができて、オススメです。

自分の体質知ってますか?〜アーユルベーダ理論〜

毎日だるい、疲れが取れない、突然ぶっ倒れる、なんて人は、働き方が合っているか、ぜひ一度見直してみてはどうでしょう。

ちなみに、私は最初、人が8時間労働普通にできるところ、半分の4時間労働もできるかどうか、という自分の体力のなさ故、人より働けないことに罪悪感を感じ、なかなか受け入れられませんでした。

これも、働くことは偉い、とか、働かざるもの食うべからず、といった、強い思い込みがあったからです。

でも人間全員が8時間みっちりフルパワーで働けます!なんて世の中の方が、まるでアンドロイドの世界みたいで、逆に不気味ですよね。

人間だからこそ、みんなそれぞれ違って当たり前で、肉体労働が得意な人、事務が得意な人、肉体労働と事務両方をバランスよくしたい人、それぞれが自分に合った働き方をすることで、ストレスもないし、パフォーマンスも上がって、よほど効率もよくなるし、働くことがよりしあわせになると思います。

© Engin Akyurt

自分の可能性を活かす

私が「こんな日本になったらいいな〜」と思う理想は、それぞれが自分の可能性を活かして生きてる社会です。

でも自分の可能性を活かすには、自分が自然に合った状態でないと、なかなかできないと思うんです。
オーバーヒートした状態で、体も動かない、脳みそも働かなくて、そもそも自分の可能性なんてことまで考えてられないですよね。

だからこそ、しつこいですが、働き方をまず見直すことは、本当に大切だなって思うんです。
それに、起きている時間で仕事をしている時間が占める割合はとても大きいですよね。(フルタイムの場合)
その時間、自分がしあわせかどうかで、他のことにもすごく大きな影響があると思います。

もし、今の働き方がしあわせでないと感じている人は、勇気を出して、変える動きをしてみませんか。

休憩時間を増やす、とか、小さいことからでもいいと思います。
いろんな方法はありますが、それが自分の可能性を活かす、第一歩だと考えます。

大きな変化として、転職や時短にするなど、リスクを伴う場合もあるでしょうし、家族を養ってるのに、給料が下がるようなことはしたくないとか、いろんな事情があると思います。
大きな決断になる場合は、本当にとても勇気がいることだと、私も経験してきてわかります。

アイルランドでの仕事を辞める時は、ヨーロッパを離れることが嫌で、毎日ご飯が食べれないほど胃が痛かったのに、それでも半年無理して夜勤を続けました。

でも、自分の体を大事にすると決め、退職を決めたら、ベルリンで日本舞踊家になる道が開けました。

変化は本当に勇気が入ります。

でも、自分の心と体がしあわせじゃないと訴えるなら、それに従うことで、自分の可能性をもっと活かせる道が開けると、私は信じています。

一人でも多くの人が、自分の可能性を活かして、しあわせな毎日を過ごせることを、ベルリンから祈っています。

© Free-Photos

  • この記事を書いた人

千穂子

ベルリンで日本舞踊家として活動する千穂子です。 日本文化の美しさ、日本人としての精神は、世界から絶賛される、本当に素晴らしいものだと、実感する毎日。この素晴らしさを日本人の人ともシェアしたい! また、ヨーロッパに残りたい!と言う心の叫びに従い、日本行きチケッを捨てて、ドイツに残って今にいたる。何にもないゼロからのスタートでも、自分に素直になると、不思議といろんなことがうまくいく。 そんな自分自身の体験から、人生みんなそれぞれ自由な型があるはずと、信じています!

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