8時間労働どころか、サービス残業、休日出勤当たり前の日本社会。
世界はそんな日本人をどう見ているのか。
日本人=働き者
企業によって、特定の時間で端末が落ちて、残業できないようにしたりといった工夫をするところも出てきてるようですが、それでも、毎日きっちり夕方6時に退社!なんて、なかなかできていないのでは?
世界中に支社のある、とある会社のデンマーク支社に勤務しているリトアニア人に、
「日本支社の人にメールすると、どんな時間でも返信がくるんだけど、日本人って24時間働いてるの?」
って、聞かれたことがある。
そんなことが実際にあるから、世界から見ても、「日本人はよく働く」というのは、もはや定説中の定説。
ちなみにドイツでメールの返事は3日は普通に待つのが当たり前!!
返事がこないからって、焦って催促のメールしないように(笑)
@ mercado2
就業時間はきっちり守る
では、世界はどうか。
デンマークの幼稚園で働いていた時、泣いてる子どもをあやしていた保育士さん。
彼女の定時になった。
「あとはよろしく〜!」
って、他の先生に頼んで帰る。
だって、定時だから。
彼女には彼女の生活がある。
この時間に退社して、自分の子どもを迎えに行ったり、スーパーに買い物に行ったり、そういう当たり前のことをするための時間を縮めてまで、職場に居残らない。
逆にホストマザーには
「デンマーク人は日本人を見習って、もっと働くべきよ!」
って言ってたけど。
保育園の送り迎えにパパがくる
共働き夫婦の多い、ドイツ社会。
子どもの送迎は、家庭によって、パパとママで分担。
日本のお父さんみたいに、子どもの顔は寝顔しか見ない、なんて、まさかまさか。
朝でも夕方でも、たくさんのパパが、子どもの送り迎えをする姿が日常にあるドイツ。
こちらから見ていても、ほっこりする。
でもこれって、日本人だからほっこりして、当のドイツ人は当たり前すぎて、何も感じてないかも(笑)
8時間働いた自分は、もう十分やった
仕事から帰ってきたイタリア人のパートナーに、家事を頼んだら、
「今日8時間も働いたんだから、もうこれ以上働けるわけないじゃん。休ませてくれ。」
8時間って、普通じゃない?
それで疲れるの?
と、思わず思ってしまった。
でも、長時間労働が当たり前になると、8時間働いたら、疲れる、という感覚が、そもそもなくなってくるんじゃないか?って、その時気づいた。
なんなら、たまに夕日が沈む前に退社すると、変な感じがしたり、ひどい時は罪悪感さえ感じたり。
でも、ごく普通に考えて、8時間、頭と体を使ったら、人間なんだから、疲れるのが当たり前のはず。
だから、8時間、もしくはそれ以上、もしくはたとえ8時間以下でも、働いた多くの日本人のみなさん、本当に今日も1日頑張ったと思う。
「働いた」という事実を、ただ素直に受け止めて、今夜はゆっくり休んでくださいね。
電車の中で居眠りするサラリーマンをみると、なんだか肩を抱いてあげたい気持ちになります。
(今ドイツだから、YouTubeとかの画面越しだけど)
@ w4media
made in Japanへの信頼
でも、これだけよく働く日本人だからこそ、戦後の何もないところから、一気に経済成長を果たし、高度なテクノロジー技術で多くの高機能製品を生み出せたのも事実。
”made in Japan”と書いてあるものなら、大丈夫、という安心感がヨーロッパの人たちの中にもある。
白髪の上品なおばあちゃんまでもが、こっちのユニクロで買い物してる姿とか見ると、日本というブランド力って、すごいなって、誇らしくなる。
この前も、
「MUJI(無印良品のドイツでの名前)の靴下、最高よ!千穂子知らないの?日本人なのに!」
って、こっちの友達から逆に勧められたり。
先月新たにベルリンにオープンした無印良品。
4フロアに渡って、シンプルで清潔感ある商品に、多くのベルリナーが詰めかけていた。
がむしゃらに働くことを終わりにする
というわけで、ともかくよく働く日本人。
でも、そろそろいいんじゃないかと思う(笑)
GDPも下がってきて、アベノミクスの効果もイマイチ。
年金が確実に満額もらえると思ってる若者なんていない。
働くことは良いことだし、生きる上でもちろん必要。
ただ、失ったものを取り戻すために、がむしゃらに働く手を、今一旦やめてみませんか?
続きのお話はまた今度。
ひとまず、今日は「今日も1日頑張ったな〜。」って自分に優しく言い聞かせながら、ゆっくり休んでくださいね。
こちらはフィンランドの夕暮れ。