日本と他国の違い/Cultural Gap

日曜日は休日

休日=休む日

日曜日=休日=休む日って、知ってましたか?

知ってるに決まってるやんか!って言われそうですが、ただ”会社がない日”という意味じゃないですよ?

「休む日」だという認識がきちんとありますか?

これ、意外に少ないんじゃないかって思うんです。

この無意識の日曜日(休日)に対する意識の違いについて、ちょっと一緒に考えてみましょう〜。

イエスもシャネルも休む日曜日

仕事に生涯をかけた、かの有名なココ・シャネルも日曜日はお休みでした。

(ちなみに彼女の場合、仕事のできない日曜日が嫌いだったそうですが。)

イエスも日曜日は休んだそうです。

ほとんどが、キリスト教国であるヨーロッパ諸国では、日曜日は当たり前に休むための日。

ご存知のように、お店も閉まってますよね。

その日の気分や体調次第で、1日家でゆっくりするもよし、散歩に行くもよし、もちろん何をしてもいいですが、大事なことは「休んでいる」かということ。

無理して、溜まってた家事をするとか、しなくていいんです。

死にませんから。

休むんです。

むしろ、私は何度も休日に働こうとして怒られました

働いて褒められても、怒られるとか、日本じゃ絶対ないから、びっくり、というか、最初は理解不能!

ちなみに、私は仕事柄、週末にパフォーマンスの仕事が入ることが多いです。

なので、仕事のない週末は”休める”貴重な休日です。

でもたまに、お客さんの都合で週末じゃないとダメ、とかあると、ついお客さんの都合に合わせてしまう。

日本だったら、そんなの日常茶飯事。

休日出勤も退勤時間後の打ち合わせも、普通にあるでしょう。

お客様は神様だしね。

でも、こっちではお客様は神様でもなんでもなく、自分と対等な一人の人

だから、こっちが何でもかんでも予定合わせて、とかしません。

むしろ、こっちの都合を前提に話を進めるのが基本。

これも日本人とヨーロッパ人とで、大きな意識の違いですよね。


@ Markus Spiske

昼まで寝て褒められる

デンマークにいた時、日曜日に昼過ぎまでぐっすり寝て、

「いっぱい寝ちゃった!」

と言って、起きてきた私に、ホストマザーが言いました。

"Very Good!"

って。

しっかり寝て、体を休めた私に

「いつまで寝てるの!」

という責める言葉ではなく、お褒めの言葉。

日曜日ですから。

休む日ですから。

何時まで寝ていようと、何時に寝ようと、1日寝ようと、誰も責めない。

自分の体が納得するまで、好きなだけ堂々と寝ていいんです。

そういえば、デンマークの寄宿制の学校が、日曜日は毎週、前日のパーティーで疲れ切った生徒たちが、ひたすらボ〜ッとだら〜っと過ごしてて、学校中がその日だけ静まり返ってたっけ。


@ stine moe engelsrud

休む、という感覚

もちろん、仕事柄、日曜日が仕事になってしまう人もいますが、そういう人は日曜日以外のどこかで、ちゃんと「休日」があるはずです。

たとえ家事をまとめてしなくてはいけなかったとしても、週末2日丸々家事をする必要がある人も稀なはず。

必ず、休む時間というのは誰にでもあるはずなんです。

でも、休む、という意識を持って休んでいるか、って大事。

無意識に、今日は休みで時間があるから、これやって、あれやって、ってしていると、あっという間に時間が経ってしまう。

で、気づけば夕方。

1日終わった時、今日は休んだな〜。エナジーチャージできたな〜。明日からまた頑張れる!という感覚になってこそ、休んだ、のだと思います。


@ Jill Wellington

休む方法

だからって、寝ること=休むことではないですよ。

自分の好きなことをしてリフレッシュすること、がポイント。

好きな本を読む、映画を見る、料理する、スポーツする、温泉に行く、友達と会う、家で飼ってる金魚を1日中観察するとか、なんでもあり!

自分がリラックスできて、体にも負担をかけすぎない、そういう状況を持つこと

私なら、1日中、ベッドや畳(これは異国にいる私の願望)の上でゴロゴロしながら、好きなお茶とお菓子をお供に、読書したりとか。

山登りに行って、帰りに温泉とか。

あ〜〜〜〜贅沢!

とね。

考えただけで、キュ〜〜〜ンってワクワクすることしましょ。

あなただけの大切な休日が、より心も体も休まる時間となりますように。


@ Pexels

  • この記事を書いた人

千穂子

ベルリンで日本舞踊家として活動する千穂子です。 日本文化の美しさ、日本人としての精神は、世界から絶賛される、本当に素晴らしいものだと、実感する毎日。この素晴らしさを日本人の人ともシェアしたい! また、ヨーロッパに残りたい!と言う心の叫びに従い、日本行きチケッを捨てて、ドイツに残って今にいたる。何にもないゼロからのスタートでも、自分に素直になると、不思議といろんなことがうまくいく。 そんな自分自身の体験から、人生みんなそれぞれ自由な型があるはずと、信じています!

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