今日は、個人的な日記のような形でお話しさせてもらいます。
ヨーロッパになぜ来たのか、ということにも繋がっていく、ある意味私の人生のコアなお話。
なので、興味ある方だけ、どうぞ(笑)
原因不明の症状
私は10年前から、原因不明の症状に悩まされてきました。
日本であらゆる科を受診しましたが、何の原因も処方も見つからず、最後は精神科に回され、そこで言われたのは、
「リラックスして過ごしてください。」
という一言。
中には、
「もう勘弁してくれないか。」
と、あまりに不可解な症状にお手上げ状態の医者に言われたことも。
ともかく、私が感じたのは、誰も真剣に私の症状と向き向き合ってくれる気持ちのある人がいなかったこと。
唯一、子宮頸癌(はい、子宮頸癌もしました。)の担当医だった鈴木先生が(大好きで、今も名前覚えてる。)私のこの問題とは全く関係ない分野にもかかわらず、診察のたびに、
「そっちの問題はどう?」
と、必ず聞いてくれていて、とても救われた。
日本のお医者さんが全員こんな風だとはもちろん思っていない。
忙しすぎるというのもよく聞くし、人にもよると思う。
このブログで日本の医者についての悪口を言いたいわけでもないので、どうかお医者さんの方いたら、気を悪くされないでくださいね。
さてさて、話はまた別のところに繋がるんだけど、とりあえず、今日はドイツのお医者さんについて、あくまで個人の日記として書いてます。
と、まあ、そんな風に良い思い出のない日本での経験があったこと、あまりに不可解な症状で、治せる医者なんていないだろうと、諦めの気持ちでいたが、せっかく世界最高峰の医学を誇るドイツにいて、試す前に諦めるのも何だし、ということで、改めて、こちらの病院の門を叩いた。
私が出会ったドイツのお医者さん
案の定、通常の医者(日本でいう個人院のようなところ。ドイツはまず、自分のかかりつけ医なり、それぞれ専門ごとの個人院に行き、それでも対応できないと、大きな総合病院などに紹介状を書いてもらった上で、行ける。)では、原因がわからず、大きな専門病院を紹介してもらった。
原因はわからなかったけど、日本の医者との態度の違いに、最初のお医者さんのところで、すでに嬉しくなった。
彼女は
「原因がわからなくても、医者ができるのは、今ある問題をどう改善していくか、だから。」
と、とても前向きに、明るく言ってくれた。
そして専門病院でも、先生は、案の定初めて出会う症状に対し、真剣に原因を探ろうとしてくれた。
同時に、とてもフレンドリーで、
「日本舞踊家なの!?僕の人生でまだ見たことないよ!」
と、来る看護師さん1人1人にわざわざ
「この子の職業なんだと思う?」
と、話して、終始、明るく、ドイツ語もゆっくり話してくれたり、親切に対応してくれた。
最終的な結果はまだ出ていないけれど、それでも、1点だけ、普通じゃない部分を見つけ、そこを改善しようと、幾つかの処置を提案してくれた。
日本であれだけ散々いろんな科を回って、1つの処方ももらえなかったのに、ここではわずかな希望にかけてみようと、私の症状を治そうという、あくまで前向きな姿勢に、検査は大変だったけど、楽しかった。
ちなみに、そのあと、処方箋を最初のかかりつけ医に、保険が効くよう、書き直してもらわなければならず、メールした。
何日しても返事がこなくて、明日にも電話しようと思っていた矢先に、先生ご本人から直接電話がきて、
「ごめんね!メール返信してなくて!メールの嵐だったの!」
と、相変わらず気さくで明るい声が聞こえた。
かしこまった感じではなく、本当にこんな感じ(笑)
夜も8時を過ぎていて、先生こそ、忙しかっただろうに、こんな風に患者さんを大事にしてくれる先生の気持ちに、また感動。
ドイツに来て良かった。
一生懸命治そうとしてくれるお医者さん達のためにも、私も、今度こそ治そう、という気持ちで取り組もうと思う。
@ Tumisu
追記
お昼をまたいでの検査で、食堂を見つけて、そこで食べていいか聞いたら、食堂のおばちゃんに
「Nein! (No!)入院患者だけ!」
と、容赦なく言われ、やっぱここドイツだった、と、諦めて、寒空の元、持参したバナナを食べてお昼を済ませました。