人生自由型/Berlin Life 日本と他国の違い/Cultural Gap

日本の最高傑作

戦後から急速にテクノロジーの進化と経済成長した日本。

その最高傑作の1つは、やはりトイレの便座機能と言えるでしょう。

中国人観光客が便座を買いに電気屋に走り、世界中の観光客が、泊まったホテルの便座機能をビデオに撮り、貴重な日本旅行の思い出とし、なんなら観光系(っていうの?)YouTuberはそれをYouTubeにアップ。

今日は、そんな日本のテクノロジー最高傑作、トイレの便座について!

暖房便座

ある冬の日、友人とトイレの話になって、彼女が放った言葉に何も言えなくなった。

うちのトイレは便座があるから、座った時に冷たくないからラッキーだわ。

って。

しかも、満面の笑みで。

頭の中が一瞬???だらけ。

”便座があるから。”

”座った時に冷たくないから。”

”ラッキー!?!?”

どういうこと!?!?

便座があるって、普通でしょ?

座った時、私はあなたのうちの便座、十分冷たいけど?

どこがラッキー!?

彼女の言った一語一句に、地球の反対側のハイテクノロジーを誇る、黄金の国ジパングで生まれ育った私はツッコミというか、もはや猛反発。

ドイツというコールドカントリー育ちだから、冷たいの温度の基準が違うのか?

いやいやいやいや。

そういう問題じゃない。

暖房便座使用が当たり前の私にとって、なんの機能もない、ただの便座があるだけでは、もはや満足も、暖かいとも思えなくなっていた。

いや、それでも実際、冷たいと思うけど。

そして便座のないトイレは今もまだたくさん。

なんなら、女子トイレに入って、わざわざ便座が上がっていることも。

男性が入ってたの!?

って思ったけど、逆に便座なしを好む方もいらっしゃるようで。


@ Alexandra ❤️A life without animals is not worth living❤️

いらっしゃいませ〜

もう1つ、別のエピソード。

自動開閉機能付きトイレを経験してきた友人は

「日本って、どこに行っても”いらっしゃいませ”って出迎えてくれるけど、トイレまで”いらっしゃいませ”って出迎えてくれたよ。

って。

トイレに入った瞬間、ウィ〜ンって蓋が開いて、まるでトイレに歓迎されてる気分。

って。

世界にはいろんなトイレがあって、清潔度も違って(まだ言う。トイレについて語った別記事:トイレとクロワッサンもよければどうぞ。)人によってトイレの思い出も様々。

私のトイレの思い出って言ったら、初めて、便座のないトイレに入った時、便座なしの陶器に直接座るのが汚い感じがして嫌で、中腰のまま足をプルプルさせながら、必死で用を足した思い出がある。

しかもルーマニアの美大のトイレで、男女の区別なし、スーパー汚いトイレだった。

もちろん、もっとひどい環境もあるんでしょうが、ヨーロッパばかり旅行してきた私の中のトイレの思い出って言ったら、このくらいでご勘弁を。

それにしても、日本への旅行者の美しい思い出とは大違い。

暖房便座、洗浄機能、乾燥機能、自動開閉、音消し機能、自動お掃除機能など、ありとあらゆる機能がついた日本のトイレ。

こんなに気の利いたトイレは、地球上、日本だけ。

そしてやっぱり日本人にとって、トイレって重要なのね、と勝手に再確認(笑)

そして、この先も先行く「最」高機能トイレに慣れた私としては、普通のトイレに普通の便座がついてるだけでは、もはや感謝できなくなっていました。

それはそれで悲しい事実。

テクノロジーの進化は生活を便利にするけど、何か大切な心を失うよな、と感じる所以。

日本が誇る最高傑作。

高機能トイレ。

日本のみなさん、私たちの汚物を喜んで処理してくれる上、こんなにも快適に過ごせる場所を提供してくれる、日本のトイレを、どうか大事に大事に使ってくださいね。


@ 德钦 赵

  • この記事を書いた人

千穂子

ベルリンで日本舞踊家として活動する千穂子です。 日本文化の美しさ、日本人としての精神は、世界から絶賛される、本当に素晴らしいものだと、実感する毎日。この素晴らしさを日本人の人ともシェアしたい! また、ヨーロッパに残りたい!と言う心の叫びに従い、日本行きチケッを捨てて、ドイツに残って今にいたる。何にもないゼロからのスタートでも、自分に素直になると、不思議といろんなことがうまくいく。 そんな自分自身の体験から、人生みんなそれぞれ自由な型があるはずと、信じています!

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